
「服に気を遣うのは恥ずかしい・・・」40代男性が知るべき、装いの本質とは

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。
3月もいよいよ終盤です。
来週から4月に入り、新しい部署への異動や、初対面のお客様への挨拶など、ビジネスの場でも
「新しい出会い」
が増える時期がやってきます。
これまでのブログでは、シャツのサイズ選びやネクタイの結び方、休日のスニーカーなど、具体的な
「装いのノウハウ」
をお伝えしてきました。
多くの方が実践してくださり、クローゼットの中身が少しずつ大人の男性にふさわしいものへアップデートされているはずです。
しかし、私がお客様と話しをしていると、こんな本音を漏らされる40代の男性が非常に多いです。
「身だしなみを整えたいとは思っているのですが、いい年して『服に気を遣っている』と思われるのは、なんだか色気づいているようで恥ずかしくて……」
「おしゃれって、若者や一部のセンスがある人が、自分を目立たせるためにやるものではないか?」
この「照れ」はよく分かります。
責任あるポジションでいる大人の男性にとって、「ファッション」や「おしゃれ」という言葉は、自分には縁遠いものに感じてしまうんですよね。
今日は、そんな風に
「もうおじさんだし、服なんて着られれば何でもいい」
と諦めかけている方へ、
「なぜ装いを良くするのか」
という本質的なことをお伝えします。

40代の服選びは「目立つため」ではなく、「相手への敬意」である
大人の男性に「流行りのファッション」や「若作り」は一切必要ありません。
私たちが時間とお金を少しだけかけて装いを整える本当の理由は、自分を良く見せるためではなく、
「今日お会いするあなたのために、私はしっかり準備をしてきましたよ」
という、メッセージ(敬意)を伝えるためなのです。
なぜ「適当な服」は相手を不安にさせるのか
もし、あなたが大切な仕事の契約をする相手が、ヨレヨレのシャツに、汚れた靴を履いていたらどう感じるでしょうか。
「この人は、私との大切な時間を、その程度のものだと考えているのか」
「自分の身の回りすら管理できない人に、大きな仕事を任せても大丈夫だろうか」
と、無意識のうちに不信感を抱いてしまうはずです。
装いというのは、言葉を交わすよりも先に相手に届く
「最初の自己紹介」
です。
自分のサイズに合っていない服や、清潔感のない靴を身につけることは、
相手に対する「配慮のなさ」
として伝わってしまいます。
逆に、体にきちんとフィットした清潔なシャツを着て、磨かれた靴を履いて相手の前に立つと、
「あなたとの時間を大切に思っています」
という、印象を与えることができます。
さらに成果が上がるものとは?
しかし、 ただ相手に合わせた無難な定番服を着るだけでは、毎日が窮屈で退屈に感じるはずです。
私も以前はそうでした。
私の場合ですが、「定番のネイビージャケット」を着るにしても、生地の素材が極上のものを選んだり、自分が思い入れのある国で購入したアイテムを取り入れたり、馴染みのお店で買ったネクタイを締めるようにしました。
こうすることで、お客様からは
「いつも通りのきちんとしたネイビーの服」
に見え(客観)、 しかも、私の中では
「大好きな、こだわりの一着を着ている」
という高揚感(主観)を持つことができました。
このように「自分の気分が最高に上がる」という要素(主観)を装いに加えたことで、内面から自信と活力が溢れ出し、プレゼンでの振る舞いや言葉の説得力が格段に増し、仕事の成果はさらに出るようになりました。
「主観と客観の最大公約数」が、大人のマナーを作る
この経験から、
相手に安心感を与えるための「客観」だけでは大人は窮屈になり息切れしてしまいますし、自分の好きという「主観」だけではただの自己満足で空回りして終わってしまいます。
本当に仕事と人生を好転させるのは、
「自分が着ていて心地よく気分が上がる(主観)」と、「相手から見て清潔感があり信頼できる(客観)」がピタッと重なる、『主観と客観の最大公約数』を見つけること
を確信しました
服に気を遣うことは、決して恥ずかしい若作りではありません。
それは、周りの人たちと円滑な関係を築き、あなた自身の心を燃やして仕事で成果を出すための、最も効果的で理にかなった「大人のマナー」です。
新年度が始まるこの時期、明日会う人の顔を思い浮かべながら(客観)、ご自身の気分が上がる(主観)ジャケットや靴を選んでみてください。
その小さな積み重ねが、あなたの“格”を作り上げていくはずです。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。

