
海外店舗の接客体験記:フレンドリーさと合理性に見る、ファッションを「楽しむ」文化

「仕事の成果を出す、装いの専門家」
紀村昌彦です。
今まで紹介した海外出張では、
現地でのビジネススタイルの観察に加え、
かねてより興味のあった
靴やアパレルショップを
いくつか訪れる機会に恵まれました。
そこで強く感じたのが、
海外店舗の接客スタイルが
日本とは大きく異なるという点です。
今回は海外での店舗で感じた日本との
具体的な接客スタイルの違いを
紹介します。

活気に満ちた店内
私が今まで訪れたのは、
イギリス、そしてアメリカにおいて、
日本でも人気の高い革靴ブランドの店舗です。
私が訪問した時はセール期間中
だったこともあり、店内は
多くのお客様で賑わっていました。
日本の高級革靴店では静かな店内で、
限られたお客様がじっくりと選ぶという
印象が強いですが、
海外ではもっと生活に根ざした、
身近な存在として革靴が捉えられているように
感じました。
驚いたのは、Aldenのシアトル店を
訪れた際のことです。
開店直後のまだ早い時間にもかかわらず、
既に何人かのお客様が靴を試着したり、
店員と会話を交わしたりしていました。
「革靴のお店に、こんなに人が
来るものなんだ・・・」
と、日本の店舗では見たことがない
状況が印象に残っています。
こちらの写真はロンドンにある
クロケット&ジョーンズの店内。
高級靴にも関わらず、
店内はお客さんで溢れていました。
「愛想が良くない」は誤解?フレンドリーで親身な接客
また、インターネットの情報などで、
「海外の店員は愛想が良くない」
「ぶっきらぼうだ」
といった話を聞くことがたまにあります。
しかし、
私が訪問した洋服や靴のショップでは、
そのような経験は一切ありませんでした。
むしろ、どの店の店員さんも
非常にフレンドリーで、
親身になって接客してくれました。
入店すれば「Hi, how are you?」
と気さくに声をかけてくれ、
笑顔で歓迎してくれました。
商品について、
私の質問には真摯に答えてくれます。
終始、心地よいコミュニケーションが取れ、
安心して買い物を楽しむことができました。
「我慢」はしない!合理的なサイズ選びの提案
日本では、革靴のサイズを選ぶ際、
「きつめのフィッティングで履き始め、
時間をかけて足に馴染ませる」
という考え方や、
「ローファーは馴染むまで痛くても我慢する」
といった、
ある種の「我慢」が美学とされている
部分があります。
しかし、私が体験した海外店舗の接客では、
そのようなマニアックな試着方法や、
痛みを伴う履き方を勧められることは
一切ありませんでした。
まず最初に、
しっかりと足のサイズを
測定してくれるのが基本です。
こちらはロンドンのクロケット&ジョーンズ
を訪問した際、足のサイズを測定してもらった
時のものです。
そして、その測定結果に基づいて、
最適なサイズを提案してくれます。
最初から足に合わないと感じるサイズを
無理に勧めることはありません。
彼らは、
お客様が最初から快適に靴を
履けることを最も重視しているように感じました。
これは、日本と海外の革靴文化における
アプローチの違いを明確に示している点だと感じます。
良い意味での「雑さ」と、ファッションを楽しむ文化
アメリカのオールデン店舗でのことです。
コードバンのローファーを試着する際、
店員の中には
裸足で足を通している人もいました。
日本では、デリケートなコードバンの靴を
裸足で試着するというのは、
あまり見られない光景です。
(そもそも私は高額な靴を素足で履くのは
勇気がいります・・・)
また、店員さんが靴を扱う際も、
日本の高級店のような過剰なまでに
丁寧な扱いはなく、
良い意味で「雑」に感じられました。
もちろん、
ぞんざいに扱っているわけではなく、
プロとして靴を大切にしているのは
間違いありませんが、
日本の「完璧な丁寧さ」とは
一線を画していました。
これは、革靴が日本ほど
「高額でデリケートな美術品」
として扱われるというよりは、
「日常使いされる実用品であり、
ファッションを楽しむための道具」
という感覚が強いからかもしれません。
彼らは、靴や洋服を純粋に楽しみ、
自身のスタイルを表現する手段として
捉えているように感じられました。
それが、店内の活気や、
店員さんのフレンドリーな接客、
そしてお客様が自由に商品を選ぶ
雰囲気にも繋がっているのでしょう。
まとめ:本質を見据えた「装い」のあり方
今回は、今までの海外出張で私が感じた
接客体験を紹介しました。
日本のきめ細やかなサービスも
素晴らしいですが、
海外の店舗で感じたのは、お客様が
「ファッションを純粋に楽しむ」
という本質的な喜びと、
それをサポートする
合理的なアプローチでした。
「装い」は、私たち自身の自信を高め、
ビジネスの成果にも繋がる重要な要素です。
そしてそれは、
何も堅苦しいルールに縛られる必要はなく、
それぞれの文化や環境の中で、
いかに自分らしく、
そして心地よくファッションを楽しむか、
という視点も非常に大切だと
改めて感じました。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
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