雨に濡れたまま放置していませんか?J.M.WESTONゴルフをダメにする最大の勘違い

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。

これまで、私が愛用している雨用の革靴「J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)のゴルフ(641)」の着用レビューについてお話ししました。

ゴルフは、全天候型のラバーソールと油分を含んだ丈夫な革(ノヴォカーフなど)を採用しているため、「雨の日でも履ける高級靴」として非常に人気があります。




しかし、ここに多くの人が陥る罠があります。

それは、「雨用だから、濡れてもそのまま放置して大丈夫だろう」という勘違いです。

今回は雨靴専用の革靴と知られる、ゴルフについて、メンテナンスの必要性についてお伝えします。

目次

放置すれば、高級靴にも「シミ」はできる

結論から言うと、ゴルフは確かに雨に強い靴ですが、完全防水の長靴ではありません。

雨に濡れたままメンテナンスをせずに放置すれば、確実に「水シミ」ができます。

雨水には大気中の汚れが含まれており、それが革の繊維に染み込むことでシミになります。

また、濡れた革が乾く過程で革本来の油分まで一緒に抜けてしまい、表面がカサカサにひび割れてしまう原因にもなります。

「雨用」というのは、あくまで「雨の日でも滑りにくく、革が傷みにくい仕様になっている」というだけであり、ケアが不要という意味ではないのです。

同じ雨用でも、パラブーツの「シャンボード」とは違う

「雨用の革靴」といえば、パラブーツの「シャンボード」を思い浮かべる方も多いでしょう。


同じように雨に強いと言われますが、使われている革の性質は大きく異なります。

シャンボードに使われている「リスレザー」は、革の表面に白い粉(ブルーム)が浮き出るほど、内部に油分とロウ(ワックス)を限界まで染み込ませた特殊なレザーです。

そのため、雨水を強力に弾き返す性質を持っています。

一方、ウェストンのゴルフに使われている革は、油分を含みつつも、よりキメが細かくドレス感(上品さ)のあるカーフレザーです。



リスレザーほどの強烈な撥水性はないため、雨粒が乗ったまま放置すれば、革にじわじわと染み込んでシミになりやすいのです。

ゴルフの上品な佇まいを維持するためには、シャンボードとは異なる、丁寧な対応が必要です。

雨の日にゴルフを履いた後の「3つの必須ケア」

では、雨の日にゴルフを履いて帰宅した後、どうすればいいのか。

特別な道具は必要ありません。以下の3ステップを行うだけで、シミを防ぐことができます。

  1. 水気を拭き取る:
    帰宅後すぐに、乾いた柔らかい布(着古した綿のTシャツなどで十分です)で、表面の雨粒や泥汚れを優しく拭き取ります。

  2. シューツリーを入れる:
    木製のシューツリー(形を保つための木型)を入れます。

    シューツリーを入れるタイミングは色々ありますが、私は履いてから一晩経ってから、入れるようにしています。

    木が靴の内部の湿気を吸い取り、濡れて柔らかくなった革の型崩れを防ぎます。

  3. 後日、クリームで栄養補給:
    靴が完全に乾いたら、靴用の乳化性クリームを塗って、雨で抜け落ちた油分と水分を補給します。

まとめ:道具をケアする余白を持つ

雨の日に気兼ねなく履ける上質な革靴があることは、大人のビジネスマンにとって非常に心強い武器になります。

しかし、頼りになる道具だからこそ、使った後のケアをおろそかにしてはいけません。

濡れた靴をサッと拭き上げる。

この数分間のひと手間を惜しまないことが、靴を長持ちさせ、あなたの足元を常に美しく保つ秘訣です。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

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