
J.M.ウエストン「ゴルフ」購入レビューと、サイズ選びまでの道のり

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。
今回は趣向を変えて、私自身の「購入品レビュー」をお届けします。(スタイリストが自分のために何を選び、どうお金を使っているのか、少し気になりませんか?)
今回購入したのは、フランスの老舗ブランド、J.M. WESTON(J.M.ウエストン)の名作「ゴルフ(Golf / 641)」、色は黒です。

昨今はかなり値段が上昇し、決して安い買い物ではありませんが、大人の男性のワードローブにおいて「絶対に投資すべき理由」がこの靴には詰まっています。
今回は、私の徹底的なサイズ選びの検証プロセスも含めて、レビューします。

購入の背景
今回この靴を購入した最大の理由は、「雨の日に履ける、スーツ用の勝負靴」がどうしても必要だったからです。
皆さんも経験がないでしょうか?
「今日は絶対に外せない大事な商談だ。最高のネイビースーツで気合いを入れよう」
と思った朝に限って、外は雨。
お気に入りのデリケートな革靴は履けず、泣く泣くゴム底の安っぽい雨用靴を履いて出かけ、足元を見るたびにテンションが下がる……。(あの敗北感、本当に嫌ですよね。)
「雨への強さ(機能性)」と「大事な打ち合わせにふさわしい“格”(フォーマル度)」。
この相反する2つの条件を、極めて高い次元でクリアできるのが、ウエストンの「ゴルフ」なのです。
油分をたっぷり含んだ堅牢なレザーに、悪路でも滑らない独自のリッジウェイソール(硬いラバーソールのことです)。
それでいて、スーツの足元に合わせても全く見劣りしない上品な佇まい。
まさに、大人のビジネスマンの雨の日を救う、最強のツール(装備)と言えます。
ウエストンの「修行」に挑むべきか? 徹底的な検証プロセス
J.M.ウエストンといえば、避けて通れないのが「修行」と呼ばれる独特のフィッティングです。
履き込むことでインソールが沈み、革が伸びることを計算し、最初は「万力で締め付けられるような」タイトなサイズを選ぶのがウエストンの醍醐味と言われています。
果たして、40代の私が今からその痛みに耐える「修行」をするべきか?
ここから、元エンジニアである私のデータ収集(試着)の旅が始まりました。
【検証のルール】
- 回った直営店は合計4店舗。
- 足の浮腫み(むくみ)具合の変数を考慮し、それぞれ違う時間帯(午前・夕方)に試着を繰り返す。
(店員さんには「また来たな」と思われていたかもしれませんが、絶対に失敗できない投資ですから妥協は一切しません!)
7.5Dか、7.5Cか、それとも7Cか。限界を見極める
ちなみに、私が所有している同じウエストンの名作ローファー「180」のサイズは「7.5D」(※数字が足長、アルファベットが横幅のウィズ)です。
このサイズは別ブログでも紹介しているので参考にして下さい。

最初にお邪魔した店舗では、180と同じ「7.5D」を勧められました。
確かに履きやすい!
しかし、紐靴であるゴルフは、ローファーとはホールド感の構造が違います。
残り3店舗を回り、時間帯を変えて試着を重ねた結果、最終的に私が導き出した正解は「7.5C(ハーフサイズ横幅を狭めたもの)」でした。
【最終決断の基準】
- 7.5D:
最初から快適だが、革が馴染んだ半年後に「緩さ」が出るリスクが高い。(店員さんのお話と180の経験から) - 7.5C:
キツさ(タイトなホールド感)はあるが、「痛み」はない。
骨が当たるような局所的な圧迫がないのが決め手でした。(ここが修行と苦行の境界線だと思います)
店舗によっては履き込んだときに7.5Dくらいになると言われました。 - 7C(さらに小さいサイズ):
実は商品(個体差)によっては足が入りました。
しかし、羽根(紐を通す部分)が極端にV字に開いてしまったり、シワが入ったりと、靴全体のシルエットが崩れてしまったのです。
革が無理に引っ張られ「靴が変形する」物理的な限界を超えていると判断し、却下しました。
また、指先には余裕がなく、ある意味ジャストサイズでしたが、自身の経験から指先に余裕がないと、歩いた時に痛みが出るため、却下しました。
まとめ
結果として選んだゴルフのサイズ7.5C。 
足を入れた瞬間、「シュッ」という空気が抜ける音とともに、足全体が均一な圧力で包み込まれる感覚は、まさに至高の域です。
「キツさはあるが、痛みはない」
という絶妙なサイズを見極めるためには、時間帯を変えて複数店舗を回り、自分の足の状態を把握するという、面倒ですが確実なプロセスが不可欠でした。(自分の感覚だけでなく、複数の意見の最大公約数を取ることも重要です。)
この頑強な革が、どのように私の足型へと変形し、極上の履き心地へと成長していくのか。
この「ゴルフ」の馴染み具合の経過データは、今後このブログでご報告していきたいと思います。
雨の日の商談が、少しだけ楽しみになりました。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。

