
「安心して仕事を任せられる」―鬼上司が私を認めた日

「仕事の成果を出す、装いの専門家」
紀村昌彦です。
前回は、5年間の暗黒時代から抜け出すため、意を決して一着のネイビージャケットと革靴に「投資」した、というお話までしました。

今回は、その「投資」が、私のキャリアにおける最初の大きなリターンを生み出すまでの物語です。

新たな試練 ―評判の部署と鬼の上司―
ジャケットと革靴というほんの少しの投資でしたが、装いを変えたことで日々の生活にハリが生まれ、気持ちが前を向き始めた、まさにその矢先のことでした。
私に、人事異動の辞令が下ったのです。
正直、これで辛い日々から解放されるかもしれない、と一瞬だけ期待しました。
しかし、その期待はすぐに打ち砕かれます。
異動先は、社内でもトップクラスに「ハードワークで有名」な部署。
さらに、新しく私の上司となる人物は、その部署の中でも「鬼のように厳しい」と評判の人物だったのです。
「なぜ、このタイミングなんだ…」
希望どころか、さらなる試練の始まり。正直、足がすくむ思いでした。
装いを変えて得た成果とは?
新しい部署は、以前の部署と比べて、客先への出張の機会が多い部署でした。
異動して間もなく、私は鬼の上司と共にお客様先へ出張することになりましたが、重要なプレゼンが控えており、私にとっては絶対に失敗できない、まさに正念場です。
その出張では、私は、購入したばかりのネイビージャケットと、新しい革靴を履きました。
既製品とは思えないほど体にフィットするジャケット、靴擦れとは全く無縁で、革靴とは思えない履き心地と重厚感を備えた一足。
それらを身につけた瞬間、不思議と心が落ち着き、不安が自信へと変わっていくのを感じました。
というのも、私は転職前の会社では客先で話すことが好きでしたし、プレゼンでも評価されたことがありましたが、転職後は上司から、
「何を言っているのか分からない」
と、プレゼンもダメ出しされたため、いつの間にか話すことが苦手になっていました。
しかし、その日の私は、いつもとは明らかに違いました。
装いを変えたことが、私の背筋を伸ばし、普段、震えるように話している声に張りを与えてくれたのです。
結果、プレゼンは成功し、お客様からも非常に高い評価をいただくことができました。
そして、出張からの帰り道。 あの鬼の上司が、私にこう言ったのです。
「お客さん相手の仕事が安心して任せられる」
…5年間、評価されず、厳しい叱責と、真っ赤に修正された書類だけが、私の仕事へのフィードバックでした。
その私にとって、その一言は、どんな賛辞よりも心に深く突き刺さり、いまだにその言葉は胸に残っています。
長くて暗いトンネルの先に、ようやく一筋の光が見えた瞬間でした。
まとめ
もちろん、ジャケットがプレゼンをしてくれたわけではありません。
しかし、自分への「投資」が、私のパフォーマンスを最大限に引き出してくれたのは事実です。
この上司から得た「評価」をきっかけに、私の仕事の進め方、そしてキャリアは、どのように加速していったのか。
次回は、逆転のストーリーが本格的に軌道に乗る様子をお話しします。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
「成果を掴みたい」
と思ったあなたへ。
装いを変えることで、
周りからの見る目が変わるのはもちろん、
あなた自身の行動が変わります。
その行動が成果につながり、
人生が好転していきます。
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