
「お腹が出たから大きめの服」はNG!諦めを貫禄に変える服選び

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。
3月も下旬になり、春の陽気が心地よい季節になりましたね。
冬物を片付け、衣替えをして、昨年来ていた服に袖を通してみたりと、ふとため息をつきたくなる瞬間はありませんか?
「昔はスッキリ着こなせていたスーツが、なんだか似合わなくなった」
「お腹周りが苦しくなった」
そして最終的には、
「まあ、もうおじさんだし、体型も変わったんだから仕方ない。服なんて着られれば何でもいいや」
と、心のどこかで諦めてしまう。 
日頃、多くの40代の男性のお客様とお話ししていると、この
「体型変化によるファッションへの諦め」
をよく耳にします。
毎日ハードに働き、付き合いの飲み会もこなしながら、20代の頃の体型を維持するのは至難の業ですよね。
今日は、そんな悩みを持つ皆さんへ、体型をカバーするための正しい着こなしの理論をお伝えします。

40代は「若さ」ではなく「論理」で服を着る
体型が変わったからといって、装うことを諦める必要は全くありません。
むしろ、40代の大人だからこそ手に入る、新しい武器があるのです。
20代の頃は、肌のハリやスタイルの良さといった「若さと勢い」だけで、どんな服でもそれなりに着こなせてしまいましたが、40代になるとそうはいきません。
若さが通用しなくなった今、必要なのは、正しいサイズ感や上下のバランスといった「着こなしの理論」です。
そしてこの理論を知ることで、20代の頃には出せなかった、大人の「貫禄」や「信頼感」という新たな武器を手に入れることができるのです。
体型を隠そうとするほど、だらしなくなる罠
「お腹が出てきたから」と、自分の体型を隠すためにダボダボの大きな服を着てしまう。
これは、最も陥りやすい罠です。
大きすぎる服は、体のラインこそ隠してくれますが、同時に「だらしなさ」や「疲れた老け感」を強調してしまいます。
前回のブログでもお話しした通り、自分のサイズに合っていない服を着ることは、相手に対する「配慮のなさ(客観的な敬意ができていない)」として伝わってしまいます。

体型を隠すことが、結果的にあなたの評価を下げてしまうのは、あまりにももったいないことです。
体型変化を「理論」でカバーする、3つのポイント
では、ダボダボの服を避けて、どうやって体型を綺麗に見せれば良いのでしょうか。
以下の3つのポイントを取り入れるだけで、見え方は劇的に変わります。
1. 「肩幅」だけは合わせる
お腹周りにはある程度のゆとりが必要ですが、「肩幅」だけは絶対に自分の体に合わせてください。
肩のラインがピタッと合っているだけで、スーツやシャツは
「自分専用に仕立てられた上質な服」
に見えます。
肩周りが整うと、相手の視線が自然と上(顔周り)に誘導されるため、お腹の出っ張りが論理的に目立たなくなります。
2. パンツは「テーパード(裾に向かって細くなる形)」を選ぶ
お腹や太ももが太くなったからといって、足首まで全体が太いズボンを履くのはNGです。
ウエストや太ももにはゆとりを持たせつつ、膝から足首に向かってスッと細くなる「テーパードシルエット」のパンツを選んでください。
足元がスッキリしているだけで、全体の印象が驚くほどシャープに引き締まります。
3. 柔らかさより「ハリとコシ」のある生地を選ぶ
薄くて柔らかい生地は、お腹の丸みや肉感をそのまま拾ってしまいます。
40代が選ぶべきは、少し厚みがあり、生地自体がしっかりとした形を保ってくれる「ハリとコシ」のある素材です。
生地が体のラインをカバーし、服自体が持つ美しい直線的なシルエットを作ってくれます。
まとめ
無理に若かりし頃の細身の服に体を押し込む必要はありませんし、体型を隠すためにダボダボの服を着る必要もありません。
「今の自分の体型を認め、無理なく着られる(主観)」
しかし、
「論理的なサイズ選びで、相手から見て清潔感と貫禄がある(客観)」
この2つが両立する『主観と客観の最大公約数』を見つければ、体型の変化はコンプレックスではなく、大人の“格”を表現するための個性へと変わります。
諦めずに、今の自分に合った正しいサイズの服を身に纏う。
この春はぜひ、今のあなたに一番似合う、ジャストサイズの服を探してみてください。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。

