
40代メンズの春スラックス選び。穿くだけでフットワークが軽くなる「3つのグレーの違いと裾丈」とは

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。
3月も中旬に入り、日差しがすっかり春めいてきましたね。
ネクタイの色を明るくしたり、コートをスプリングコートに変えたりと、皆さん少しずつ「春の装い」を楽しんでいらっしゃるかと思います。
しかし、街ゆくビジネスマンを観察していると、上半身は春らしいのに「下半身」が冬のまま取り残されている方が非常に多いのです。
(春の陽気の中、分厚くて暗い黒やチャコールグレー(濃灰)の冬用ズボンを穿き続けていると、足取りまで重く、なんだか野暮ったいおじさんに見えてしまいます!)
今回は、冬の重苦しさを一掃し、40代のビジネススタイルを一気に春らしくアップデートする「ライトグレースラックス」ついて、お話しします。

春は『ライトグレーのスラックス』
春のジャケパンスタイルにおいて、最も面積が広く、印象を左右するのがスラックス(ズボン)です。
この色をワントーン明るくするだけで、全体のシルエットが驚くほど軽やかに、そして洗練された形に勝手に整います。
3つのグレーから何を選ぶべきか?
そもそも、ビジネスで使われるグレーのスラックスには、大きく分けて
「チャコール(濃灰)」「ミディアム(中灰)」「ライト(明灰)」
の3種類のグレーがあります。
冬の間、私たちに重厚感と暖かさを与えてくれたチャコールグレーですが、春の装いには「重たすぎる」と感じてしまいます。
また、一年中使えるミディアムグレーも決して悪くはないのですが、せっかくの「春へのアップデート」を表現するには少し変化に乏しいのが正直なところです。
他のアイテムにも言えることですが、「1年中」使えると謳われるものを使うよりは、そのシーズンにあったものを使った方が、より清潔感が相手に伝わります。
だからこそ、春の装いには最も明るい「ライトグレー」を選ぶのが絶対の正解になります。
人間の目は、無意識のうちに「暗い色は重く、明るい色は軽い」と判断する視覚的な性質を持っています。
下半身の広い面積を最も明るいグレーに変えることで、冬の重さが消え去り、歩く姿そのものが軽快で若々しく見えるのです。
ネイビージャケットを最高に引き立てる「王道のパターン」
さらに、ライトグレーのスラックスは、40代の必須アイテムである「ネイビージャケット」と史上最高の相性を誇ります。
深いネイビーの誠実さと、ライトグレーの爽やかさ。
この2つのコントラストは、ビジネスシーンにおいて誰からも好感を持たれる、絶対に失敗しない王道のパターンです。
(朝、クローゼットの前で「どのズボンを合わせようか」と迷う時間がゼロになるという、究極の扱いやすさも魅力ですね!)
私自信もスラックスの本数は圧倒的にグレーが多いです。
パンツの形で変わる「裾の長さ」の使い分け
ライトグレースラックスを新調する際、色と同じくらいこだわっていただきたいのが「裾の長さ」です。
現代のビジネスシーンにおいて主流である、足首に向かって細くなる「テーパードパンツ」を選ぶ場合、裾の長さは靴の甲に触れない「ノークッション」が絶対のルールになります。
裾が細いパンツでクッションを作ってしまうと、生地が行き場を失ってクシャッと不格好なシワになり、せっかくの春らしいライトグレーに重たい影を落としてしまうからです。
一方で、「少しゆとりのあるクラシックなストレートパンツ」を選ぶ場合は、靴の甲にわずかに生地が触れる「ハーフクッション」も大人の選択としてアリです。
裾幅が少し広いパンツの場合、短くしすぎると歩くたびに裾がパタパタと踊ってしまい、落ち着きがなくなってしまいます。
ハーフクッションで生地の真っ直ぐな落ち感(ドレープ)を残すことで、春らしい軽さの中に「大人の貫禄」を保つという仕組みですね。
どちらの形を選ぶにしても、「靴の上にダボダボと生地が余る(フルクッション)」のだけは、だらしなく老けて見える原因になるので絶対に避けてください。
まとめ。足元から前向きに。
ここまでスラックスの色についてお話ししてきました。
「下半身」の装いを、明るく軽やかなライトグレーにアップデートすると、足元の見た目が軽くなることで、自然とフットワークが軽くなり、という前向きな余裕(自己一致感)が内面から湧き上がってきます。
服を変えれば、歩くスピードが変わり、向かうべきステージが変わります。
ぜひ、軽やかな足取りで前へ踏み出してください。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。

