白髪・茶髪で「靴の正解」はどう変わる?40代からのジャケパンを劇的に変える足元の論理

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。

これまでの2回の記事で、日本人特有の「黒髪」を活かした黒靴のサンドイッチ効果と、黒髪のまま茶靴を履きこなすための調整術についてお伝えしてきました。

今回は、靴選びシリーズの完結編です。

読者の中には、40代を迎えて白髪が気になり始めた方や、雰囲気を変えるために髪を少し明るく染めている方もいらっしゃるでしょう。

そんな時、疑問が湧くはずです。

「見た目が変わった今、私の足元の正解は『黒』のままなのか? それとも『茶』に変えるべきなのか?」

結論から言えば、

「髪色という前提条件が変われば、靴の最適解も変わる」

ということです。

年齢を重ねることをネガティブに捉える必要は一切なく、むしろ、新しいスタイルを楽しむチャンスが到来したと考えてください。

今回は今のあなたに最も似合う靴の選び方を解説します。


目次

ケース1:髪を茶色に染めている場合

結論:「茶靴」が最高の相棒になる

もしあなたが白髪染めなどで髪を明るいトーンや茶色(ブラウン)にしているなら、ぜひ茶色の靴とベルトを積極的に取り入れてください。

第2弾の記事では「黒髪の人が茶靴を履くには、調整が必要」

とお伝えしましたが、髪が茶色であれば話は全く別で、調整は必要ありません。

【仕組み】自然なサンドイッチ効果が成立する

髪のブラウンと足元のブラウンで、自然な「サンドイッチ効果(上下の枠組み)」が成立します。



そのため、ネイビージャケットに茶靴を合わせるイタリアの王道配色「アズーロ・エ・マローネ(青と茶色)」が、簡単に決まります。

黒靴の「ストイックな誠実さ」に対して、茶靴は「親しみやすさ」を演出してくれます。

ご自身の髪色とリンクさせることで、頑張っている感を出さずに、自然体で華やかさを纏うことができるのです。


ケース2:白髪(グレーヘア)になった場合

結論:再び「黒靴」が圧倒的に最強になる

年齢を重ねて、美しいロマンスグレー(白髪交じり)や完全な白髪になった場合。

実はここで、一周回って再び「黒の革靴」が圧倒的な威力を発揮します。

【仕組み】「無彩色」で引き締め、威厳を足す

なぜなら、白やグレーは、黒と同じ「無彩色(モノトーン)」のグループだからです。

色相を持たないため、喧嘩することがありません。

歳を重ねて髪色がグレーや白になると、顔まわりの印象が優しく、柔らかくなります。

それは素晴らしい変化ですが、ビジネスにおいては少し「ぼやけた印象」や、場合によっては「枯れた印象」に繋がるリスクもあります。

そこで、足元に「黒」という最も強く、重たい無彩色を置くのです。

柔らかくなった全体のシルエットが足元でピリッと引き締まり、若者には出せない大人の威厳とダンディズムが一気に引き立ちます。

※補足:もしグレーヘアで茶靴を履きたい場合は、明るい茶色ではなく「焦げ茶(ダークブラウン)のスエード」を選ぶと、浮かずに渋くまとまります。


【まとめ】「過去の自分」ではなく「今の自分」を基準にする

3回にわたる靴選びの結論をまとめると以下の表となります。

今の髪色最適な靴の色視覚的な効果と理由(仕組み)
黒髪上下を黒で挟み、最も安定した誠実さと信頼感を生む。
茶髪茶(ブラウン)髪色と自然にリンクし、親しみやすさと華やかさが出る。
白髪・グレー柔らかくなった印象を足元で引き締め、大人の威厳を足す。

「昔はこれが似合ったから」

「あの時奮発して高い靴を買ったから」

と、過去の基準のまま服を着続けると、どこかで必ず「今の自分」とのズレが生じ、それが違和感になります。

ファッションの醍醐味は、加齢や体型の変化に合わせて、その時の自分を最も輝かせる「仕組み」を再構築していくことであり、それこそが、大人の装いの本当の楽しさです。

正解はありませんので、変化を恐れず、今のあなたに合わせて、自信を持って足元を選んでください。

今日も読んで頂き、ありがとうございました。

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