
黒髪の40代は「茶靴」を履いてはいけないのか?茶色の革靴を悪目立ちさせない3つの調整術

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」紀村昌彦です。
前回の記事では、私たち日本人が持つ「黒い髪」を活かし、ネイビージャケットの足元には「黒靴」を合わせるのが最も理にかなっている(サンドイッチ効果)、というお話をしました。

しかし、この記事を読んで、ファッションが好きな方ほど、こう思われたはずです。
「ということは、黒髪の私は一生、お洒落な茶靴を履けないのか?」
安心してください。
決してそんなことはありません。
今回は、黒髪のビジネスマンが「茶靴」を履く際、足元だけが浮いて「頑張っている感」が出ないようにするための、論理的な調整の仕組みをお伝えします。
バランスをとれば、黒髪でも茶靴は履ける
結論からお伝えします。黒髪の方が茶靴を履きこなすことは十分に可能です。
足元に「茶色」というイレギュラーな変数を持ち込むのであれば、全体のバランスを取るために、他の部分で調整を行えば良いのです。
足元だけが唐突に明るくなるのを防ぐための、3つの条件について解説します。
茶靴を自然に馴染ませる「3つの仕組み」
明度差を縮める「ダークブラウン(焦げ茶)」を選ぶ
キャメルやライトブラウンのような明るい茶色は、黒髪やネイビージャケットとのコントラスト(明暗差)が強すぎます。
そのため、足元だけがポツンと浮き上がって見えてしまいます。
黒髪の方が茶色を選ぶ際は、黒に限りなく近い「ダークブラウン(焦げ茶)」を選んでください。明度の差を縮めることで、視覚的な違和感をスッと消し去ることができます。
光を吸収する「スエード素材」を選ぶ
ツヤのある表革(スムースレザー)の茶靴は、光をピカピカと反射して色が強く主張してしまいます。
これを和らげるのに最適なのが、起毛素材である「スエード」です。
スエードは光を吸収するため、同じ茶色でもトーンが一段沈んで見え、ネイビージャケットやグレースラックスに柔らかく馴染む作りになっています。
スエードの靴は私も愛用していますが、周りに持っている人が少ないため、差別化でき、おしゃれに見えます。
顔まわりに「小さな茶色」を置き、人工的にサンドイッチする
もし、あなたがすでに、茶色の靴を買ってしまっていたら・・・
足元の茶色が唐突にならないよう、上半身(特に顔の近く)に意図的に茶色のアイテムを配置し、「サンドイッチ効果」を作り出します。
- ブラウンのべっ甲柄のメガネをかける
個人的に一番おすすめです。
メガネをかけていない人は、度が入っていないメガネでも良いです。
- ブラウン系のネクタイを締める
- 胸元に茶色の縁取りがあるポケットチーフを挿す
これだけで、相手の視線が「顔まわりの茶色」と「足元の茶色」を行き来するようになり、全体のコーディネートが劇的にまとまります。
まとめ
今回紹介した、
「黒髪で茶靴を楽しむため」
の方法をリストにまとめました。
| 調整のポイント | 具体的なアクション | 期待できる効果 |
| 色のトーン | ダークブラウンを選ぶ | 黒髪・ネイビーとの明暗差をなくす |
| 素材の選択 | スエードを選ぶ | 光の反射を抑え、色を馴染ませる |
| 小物のリンク | 顔まわりに茶色を足す | 人工的なサンドイッチ効果を作る |
「黒靴」という基本の型を知っているからこそ、応用である「茶靴」を論理的に楽しむことができます。
この仕組みさえ理解していれば、もう靴選びで迷うことはありません。
さて、ここまでは「黒髪」を前提にお話ししてきましたが、
「もし年齢を重ねて「白髪(ロマンスグレー)」になったら? 」あるいは、
「髪を茶色に染めたら?」
次回は、靴選びシリーズの完結編として、
「加齢や髪色の変化に伴う、靴選びのアップデート術」
についてお話しします。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。


