なぜあなたのGUCCIは「おじさん臭く」見えるのか? 洗練か、成金か。ビットローファーを活かす3つの方法とは。

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」 紀村昌彦です。

前回は、J.M. WESTON 180のコーディネートについてお話ししました。

今回は、私がお勧めするもう一つの傑作、

「Gucci ホースビットローファー」

この靴は、我々40代以上の日本人男性にとって「扱いが簡単ではない靴」です。



こちらのコーディネートについて紹介します。

多くの人たちに愛されている名作ですが、

合わせ方を一つ間違えるだけで、

「バブル時代の残り香がする人」

「夜の匂いがする、キザな人」

(例えが、古くてスイマセン・・・)

といった、強烈なマイナスイメージを相手に与えてしまいます。

モノは最高なのに、なぜか「古臭く、安っぽく」見えてしまう。

その原因は、コーディネートを

「足し算」

をしてしまうことにあります。

今回は、Gucciのビットローファーを履きこなすための

「3つの引き算」

について解説します。

目次

艶のある素材を引く

まず認識すべきは、この靴が

「足元につけるジュエリー

であるということです。

甲のゴールドビットと、艶やかなレザー。

これだけで十分すぎるほどの主張があります。

そのため、

「光沢のある生地のスーツ」や

「ツヤツヤのダウンジャケット」

を合わせてはいけません。

全身が光ると、一気に品がなくなり「成金趣味」に陥ります。
(分かる人には分かる表現だと思います・・・)

そのため、Gucciを履く日は、

艶がない素材」を合わせましょう。

例えば、

  • フランネルやツイードのパンツ


  • ハイゲージの艶消しニット



  • くすんだ色のジャケット

などのように、服の質感をドライにすることで、足元ゴールドビットが初めて

「アクセント」

として機能します。

パンツ丈の「クッション」を引く

「Gucciはエレガントだから、パンツ丈は少し長くてもいい」

そう思っていませんか?

それが「おじさん見え」の最大の原因です。

Gucciのローファーは、非常に甲が薄く、華奢な作りをしています。

ここにパンツの裾がたわんで乗っかると(クッションが入ると)、ドレープではなく「ただのダルダルなシワ」に見え、まるでスリッパを履いているようなだらしなさが生まれます。

この靴こそ、潔い「ノークッション」が鉄則です。

くるぶしが見えるか見えないか。

歩いた時に、靴の甲全体が完全に見える丈。

この「足元の緊張感」があってこそ、Gucciの色気が引き締まります。

ソックスの主張を引く

ファッション誌を見ると、Gucciのローファーに「白ソックス」を合わせているスナップをよく見かけます。

しかし、これを40代のビジネスマンが真似するのは危険すると、一歩間違えれば「学生」か「昭和のアイドル」です。(また、例えが古くてスイマセン・・・)

大人が目指すべきは「トレンド」ではなく「格」です。

ここでも引き算を使います。

「パンツと靴下を同化させ、脚を一体化させる」

  • 黒いパンツなら、黒のロングホーズ。
  • デニムなら、ネイビーのロングホーズ。

あえて靴下を目立たせないことで、ビット(金具)の輝きだけが浮き上がり、洗練された印象になります。

「おしゃれな靴下」は不要です。

徹底した黒子に徹してください。

まとめ:勇気を持って「地味」になろう

Gucciのビットローファーを履く時は、

「今日の服、ちょっと地味すぎたかな?」

と思うくらいで、ようやくバランスが取れます。

できるだけ主張のないアイテムを選ぶことで、最後に足元のビットだけがキラリと光る。

そのバランスこそが、40代の大人の余裕であり、本当の意味での「ラグジュアリー」です。

追伸:

「じゃあ、GucciにもWestonにも合う、万能なパンツは結局どれ?」

「フランネルやツイードのパンツって、どこで買えばいい?」

そんな、ブログでは書ききれない

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今日も読んで頂き、ありがとうございました。

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