
【秘話】「バイト着」501がなぜか抜群の色落ちに?僕が90年代レギュラーを愛する理由

「自分らしさを磨き、“格”を仕立てるパーソナルスタイリスト」 紀村昌彦です。
今回の記事は、アイテム紹介です。
「デニムといえば?」と聞かれれば、多くの方が真っ先に思い浮かべるブランド。
それはやはり、Levi’s(リーバイス)ではないでしょうか。
そしてその中でも、キングオブデニムと称される「501」。
僕のクローゼットにも、数本の501が並んでいます。(写真は私のデニムコレクションの一部です)
ファッション界隈では、高騰する「ヴィンテージ501」が注目されていますが、僕が愛用しているのは、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれる前の世代で、90年代から2000年代にかけての「レギュラーモデル」です。
なぜ、僕が敢えてこの年代の501を選ぶのか?
そこには、学生時代からの、ちょっとした「思い出」があるんです。

学生時代の「二刀流」:バイト用501と、お出かけ用レプリカ
僕が501に夢中になった学生時代は、まさにデニム全盛期。
70年代以前に製造されたモデルは、信じられないくらい値上がりし、代わりに国産ジーンズメーカが501を研究した「ヴィンテージレプリカ」を競い合って出していた時期です。
当時の僕は部活動に明け暮れる大学生で、合間にバイトをして、お小遣いを稼いでいました。
月の収入は約3万円だったので、服にかけられるお金は限られていました。(大学は実家通いでしたので、生活費は不要だったのです)
そんな僕が実践していたのが、「二刀流」です。
- 「バイト用」:セールで買った501レギュラー
当時は、五千円くらいの手頃な価格で購入できたのが、501レギュラーでした 。
これを、バイトや研究室の実験など、まさに「作業着」としてガンガン履き倒していました。
それが僕にとっての501レギュラーでした。 - 「お出かけ用」:お金を貯めて買ったヴィンテージレプリカ
一方、休日の街歩きやデートなど、「ここぞ」というお洒落をしたい時には、バイトで必死にお金を貯めて購入した、ヴィンテージレプリカデニムを履いていました。
こちらは色落ちを気遣い、丁寧に育てていく、まさに「ここ一番」のデニムでしたね。
このような感じでデニムの2本使いをしており、当時、レギュラーはあくまで「消耗品」という感覚だったんです。
「え、それヴィンテージ?」友人を驚かせた、バイト用501の色落ち
そんなある日、予想もしなかった出来事が起こります。
いつも履いていた「バイト用の501レギュラー」を穿いて友人と会った時のことです。
デニムに詳しい友人が、僕の足元を見て一言。
「それヴィンテージの501? めちゃくちゃ良い色落ちしてるじゃん!」
僕は耳を疑いました。
それは、適当に買って、汚れても気にせずガシガシ穿いていた、ただのバイト用501レギュラーだったからです。
しかし、冷静に見てみると、確かにその501は、激しいヒゲ(太ももの横のシワ)やハチノス(膝裏の蜂の巣状のシワ)がくっきりと現れ、随所にアタリが出て、何とも言えない表情豊かな色落ちをしていたんです。
当時履いていた501の写真はありませんが、手持ちのレプリカジーンズ(下記写真)よりもさらに濃淡がはっきりしていた記憶があります。
当時の僕は「ヴィンテージレプリカの方が色落ちが良いはず」と思い込んでいましたから、この出来事は大きな衝撃でした。
僕の501哲学「普通に穿けば、十分に良い色落ちをする」
この経験から、僕の501に対する価値観は大きく変わりました。
「高価なヴィンテージ品でなくても、日々の生活の中で、普通に作業着として、あるいは普段使いとしてガンガン穿いていれば、リーバイス501のレギュラーは十分に良い色落ちをする」
これこそが、僕がリーバイス501から得た確信であり、現在の501を選ぶ上での哲学となっています。
もちろん、ヴィンテージデニムの持つ歴史やオーラは素晴らしいものかもしれません。
しかし、僕にとっての501の魅力は、「自分の生活の中で自然に作り上げられたリアルな色落ち」にあるんです。
そのため、僕は501のレギュラーを履いて、庭仕事をしています。
まだまだ色落ちはしていませんが、色落ちの結果はいずれこのブログでも紹介しようと思います。
写真のデニムはなかなか色落ちが進まないので、ゆっくり育てています。
まとめ
僕のクローゼットに90年代〜00年代の501が多いのは、そんな学生時代のリアルな体験があるからです。
高価なヴィンテージを追い求めるのも良いですが、まずは手に入りやすいレギュラーモデルを、あなたの日常の中で「穿き倒して」みませんか?
きっと、あなたの生活の軌跡が、デニムの表情となり、他の誰とも違う、あなただけの「物語」を紡いでくれるはずです。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
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